〝足場工事〟の施工事例

足場工事とは、建築工事やリフォーム工事において、高所での作業を安全かつ効率的に行うために、作業床や通路となる仮設の構造物（足場）を設置・解体する工事のことです。

外壁塗装、屋根工事、外壁補修、窓の交換など、建物の外周りで2メートル以上の高さでの作業が必要な場合には、労働安全衛生法により足場の設置が義務付けられています。

足場にはいくつかの種類がありますが、住宅リフォームで一般的に用いられるのは「くさび緊結式足場（ビケ足場）」と呼ばれるタイプです。

これは、ハンマーで部材同士を緊結（きんけつ：固く結びつけること）して組み立てるもので、比較的設置・解体が容易で、複雑な形状の建物にも対応しやすいという特徴があります。

足場を設置する際には、まず建物の周囲に足場部材を搬入し、設計図に基づいて組み立てていきます。

作業者が安全に昇降するための階段や、材料を置くためのスペースも確保されます。

また、塗料やホコリの飛散を防ぎ、工具などの落下物から周辺を守るために、足場の外周にはメッシュシート（養生シート）が張られます。

工事が完了すると、足場は解体され撤去されます。

足場工事は、作業者の安全確保はもちろん、工事の品質を保つためにも不可欠な工程であり、専門の資格を持った作業員によって行われます。